アパレル業界でも話題!最近よく聞く「サステナブル」や「SDGs」とは?
サステナブルとは
まず、サステナブルという言葉の詳細を解説します。
サステナブルな社会とは
サステナブルは持続可能なという意味ですが、近年では「サステナブルな社会」というフレーズで使われることが多くなっています。サステナブルな社会とは、地球環境の破壊や資源の枯渇を招くことなく、人々が豊かに暮らし続けられる社会のことです。世界規模の気候変動や人口増加への懸念が高まるにつれて、サステナブルな社会への注目も高まってきています。
「サステナブル」と「エシカル消費」の違い
サステナブルという言葉と同時に「エシカル消費」という言葉を目にしたことはありませんか?エシカルは、直訳すると「倫理的な」という意味です。そこから、エシカル消費は、「地球環境や社会、労働者に負担の少ない商品を購入すること」を意味する言葉として使われています。地球環境に影響が少ない方法で製造されている商品や、労働者に適正な賃金が支払われて製造されている商品などを購入することがエシカル消費にあたります。エシカル消費は、サステナブルな社会を実現するために、消費者ができることの一つといえます。
- サステナブルとエシカルの違い まとめ
サステナブル → 「持続可能な」という意味の言葉
サステナブルな社会 →地球環境の破壊や資源の枯渇を招くことなく、人々が豊かに暮らし続けられる社会のこと
エシカル → 「倫理的な」という意味の言葉
エシカル消費 → 地球環境や社会、労働者に負担の少ない商品を購入すること
SDGsとは
次に、SDGsという言葉について解説します。SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。2015年9月の国連サミットにて、2030年までの国際目標として採択されました。
SDGsは、「目標1(貧困) あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」、「目標2(飢餓) 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」など、17のゴールから構成されています。国連がSDGsを採択したことにより、世界の人々にサステナブルな社会という考えが浸透し始めました。
アパレル業界におけるサステナブルとは
それでは、SDGsの実現に向けて、アパレル業界はどのような取り組みを行っているのでしょうか。企業の取り組み内容をご紹介します。
パタゴニア
パタゴニアは、1993年にペットボトルを再利用してフリースを製造するなど、サステナブルな社会の実現にいち早く取り組んでいたアウトドアブランドです。2010年にはアパレル企業やNGOなどを集めて、「サスティナブル・アパレル・コーリション」というアパレル連合を発足し話題を集めました。サスティナブル・アパレル・コーリションは、アパレル業界が環境に与える影響を測定・評価する方法を開発、提供することで、環境へのリスク削減に取り組んでいます。
また、パタゴニアは、衣類の原材料にリサイクル素材を使用しています。2020年春夏シーズンでは、ポリエステル生地の80%にリサイクル・ポリエステルが使用されています。
参考:
https://www.patagonia.jp/sustainable-apparel-coalition.html
https://www.patagonia.jp/our-footprint/recycled-polyester.html
ケリンググループ
グッチやサンローラン、バレンシアガを擁するケリンググループは、2003年からサステナビリティ専門チームを設置するなど、長きにわたりサステナブルな社会の実現に向けた取り組みを行っています。2008年にはグッチにて「Gucci Equilibrium」という環境対策に関する情報に特化したポータルサイトを開設し注目を集めました。2011年にはケリンググループの事業活動による環境負荷を測定・定量化するツールを開発し、環境負荷の低減に取り組んでいます。
参考:
https://www.gucci.com/jp/ja/st/stories/gucci-equilibrium/article/equilibrium
https://www.kering.com/jp/sustainability/environmental-profit-loss/
COS(コス)
COSはH&Mグループのアパレルブランドです。COSでは、全てのコットンがサステナブルな方法(オーガニック、リサイクルなど)で生産されています。また、2030年までに、全ての原材料をリサイクルやリユース、よりサステナブルな方法で調達されたものにすることを目標に掲げています。
また、COSには、リパーパス・プロジェクトという製造の過程で残った素材をリサイクルするプロジェクトがあります。リパーパス・プロジェクトから生まれたリパーパス・トートバックは、製造の過程で残ったコットンをリサイクルして作られています。デザインは無駄が最小限になるように考えられており、染料も使用していません。環境負荷がとても少ない商品といえます。
参考:https://www.cosstores.com/ja_jpy/sustainability.html
junhashimotoにおける取組み
前章でご紹介したアパレル企業と同様に、junhashomotoにおいてもサステナブルな社会の実現に向けた取り組みを行っています。junhashomotoでは、生産者の雇用環境を守るため、生地生産や縫製などの製造過程を日本国内で実施しています。また、適正価格の設定や過剰在庫の削減を推進し、自然環境への配慮に取り組んでいます。
さらに、この度、サステナブルな取り組みの一環として、商品生産の過程で発生する残布を再利用したエコバッグを発売します。10月1日発売。
junhashomotoを代表するカモ柄ウールで仕立てられており、シンプルな中にもデザイン性が光る商品になっています。紐全長は60CM、色は落ち着いたパープルで、大人の男性も肩からかけやすく仕上がっています。
サステナブルな社会に繋がる商品選択を
画像引用元: HIGHSNOBIETY
SDGsの実現に向けた行動は、企業だけのものではなく消費者も、地球環境に配慮された商品を購入するなど、エシカル消費を通してサステナブルな社会の実現に取り組むことが可能です。今ある地球環境を未来に残すためにも、企業も消費者も選択を変えていく必要があるかもしれません。