知っているようで知らない「ヌケ感」って一体なんのこと!?
今さら聞けない「ヌケ感」とは何か?
「ヌケ感」の使われ方は曖昧な部分が多く、幅広く使われています。「肌を見せてヌケ感を出す」や、「色でヌケ感を意識」また、「ヌケ感のあるシルエット」といった表現等多数出てきます。
どれも「ヌケ感」という言葉使い曖昧さを感じますが、共通しているのは、スタイリングのどこかに力を抜いているように感じさせる部分があるということ。
また、着こなしが重く見えず、軽快さが感じられるかどうかもポイントになっています。大人っぽく品のあるファッションの中に、力を抜いているように“魅せる”のが重要なポイントになっています。
よく聞く「こなれ感」との違い
「ヌケ感」と同じように、でよく目にする言葉として「こなれ感」という言葉があります。
非常にまぎらわしいのですが、「ヌケ感」と「こなれ感」は、似ているようで全くの別物。
「こなれ感」とは、服そのものやスタイリングをしっかりと自分のものにして、着こなしていることです。
要するには、その日1日だけに気合いを入れてオシャレするわけではなく、普段からいろいろな服を自分のものとして着こなしているということを、周りの人に想像させているかどうかです。
最近は、「ヌケ感」を作ることで「こなれ感」が出せると紹介している内容がよく見受けられますね。
素肌見せコーデ
スキを作ることも「ヌケ感」をつくるコツの一つ。ボトムスで言えばロールアップや9分丈パンツを穿いて、くるぶしを出す。シャツやジャケットで言えば、袖を無造作に捲って腕を見せる。シャツの前ボタンを開けて、肩を抜くように着る。
素肌をチラっと見せて、リラックスした雰囲気を出すことが、ひとつの「ヌケ感」。特にこれからのシーズンは「ヌケ感」を存分に楽しめるシーズンになります。
フォーマルをカジュアルに
「ヌケ感」の対義語は、「カッチリ」。ジャケットなどを「カッチリ」と着こなしたスタイルは、「ヌケ感」のあるスタイルの対極とも言えます。でも、しっかりこのカッチリなフォーマルスタイルを、あえて「ゆるく」着こなすのもまた、「ヌケ感」と言えます。
スーツスタイルだけどのインナーはTシャツ、足元は素足でスニーカー、スラックスをあえて腰まで落として穿く、など。
さらにはネクタイをしないのも「ヌケ感」の一部とも言えます。
「はずす、ずらす、くずす」
ボタンダウンシャツの襟のボタンを「はずす」、シャツのフロントだけをタックインしてバランスを「くずす」、捲くった袖の高さを「ずらす」。「ヌケ感」で重要なポイントが、あえて無造作にすること。これはしっかりとバランスを考えないと、単にだらしなく見えてしまうので気をつけたいポイントです。
「ヌケ感」が手に入るアイテム
「ヌケ感」を上手に出せるアイテムとしてまず真っ先にでてくるのは「白パーカ」。カタチ自体はおなじみですが、白ゆえのクリーンさと爽やかさが、差し色的なアクセントになる点など効能はさまざま。ヌケ感と上品さを装備できる必需品です。
薄色デニムも「ヌケ感」を出す強力なアイテムの一つ。カジュアルコーデの定番アイテムですがより抜け感が出るのが「薄色デニム」。特にこれからのシーズンは季節感も感じられ重宝すること間違いなし。
春夏シーズンに欠かせないアイテムのスキッパーシャツもキーアイテムの一つ。いつものシャツより襟が開いたスキッパーデザインは今期一押しといっても過言ではありません。ヌケ感のある男らしい雰囲気を演出してくれるアイテムとしてオススメです。
まとめ
「ヌケ感」というキーワードは、目にする機会やアパレル店舗の接客トークで耳にする機会の多い言葉ですが、具体的にはどういったことが「ヌケ感」なのか、 曖昧になっている部分もあります。
肩の力を抜いたようなリラックス感や大人の余裕感じされるこなし方が「ヌケ感」を演出するキーポイントになります。ただだらしなく着崩すのではなく、きっちりした格好をあえて着崩すことで、軽快な雰囲気を出すことができます。
今回ご紹介したポイントを押さえて「ヌケ感」のあるスタイリングを楽しんでください。