美しく光沢のある滑らかな質感と絶妙なシワ感。
独自の製法により表現される豊かな革の表情。
立体的なデザインにより生まれた極上のシルエット。
こだわる男のレザージャケット。
01
じつは、僕個人のワードローブとしては、特別にレザーアイテムが多いわけではない。若い頃からレザージャケットが好き……ってわけでもない(笑)。でも、作り手として「カッコイイ」「おもしろい」という気持ちは強い。
そのルーツは、やはりイタリアで触れた『C DIEM(カルペ ディエム)』だと思う。ある日、デザイナーのマウリツィオに「なぜレザーなのか?」と直球の質問をしたことがある。その答えが「一番ナチュラルな洋服だから」だった。それはつまり、植物から繊維を取り出して、いろいろな加工をした布よりも、レザーはあくまで自然な風合いをそのまま活かす素材ということ。いわゆるセカンドスキンという発想。
02
レザージャケットをカッコイイと感じるのは、理屈じゃない。実際、僕よりもレザージャケットに詳しい作り手はたくさんいる。でも、それでいいと思っている。パッと見た瞬間、触れた瞬間、「これはいい!」と感覚的に理解する能力に、僕は長けている。これは絶対に譲れない部分。
着る人も同じだと思う。部位がどう、産地がどう、加工がどう。それも大事だけれど、結局は着た時にカッコイイかどうか。それは感覚だし、僕らがもっとも大切にしている部分だから。
03
最近はいろいろなところで耳目に触れる「リアルクローズ」という言葉。たいていは、コストパフォーマンスに優れた普遍的なデザインのアイテムを指しているけれど、それはちょっと違うと思う。僕にとっての「リアルクローズ」って、僕が欲しいかどうか。そこだけ。だから、人によって、世代によって「リアルクローズ」は違ってきて当然。junhashimotoのレザージャケットで言えば、10代にとってはリアルではないはずで、30代ぐらいからやっとリアルになってくるとものだと思う。40代の僕が作っているんだから当然だよね。
04
僕は常々「junhashimotoを最高のオヤジブランドにしたい」と話している。なぜオヤジなのか?僕自身がオヤジだから。それだけじゃない。それは、オヤジというのが妥協のできない人種だから。
例えば、若い子は重たくて着心地がイマイチなレザージャケットでも、カッコイイと思えば我慢して着る。でも、オヤジはそうはいかない。そもそもそんなレザージャケットをカッコイイとは思わない。ある程度の素材感や着心地やデザインといったものを経験してきているから、悪いものには戻れない。我慢なんかしてくれない。僕はそこで勝負をしたい。
05
これはレザージャケットに限ったことではないけれど、僕は自分をデザイナーだとは思ってない。誤解を恐れずに言えば、洋服をデザインしていない。洋服を購入してくれた人が、それをいっぱい着てくれて、周囲に褒められて、モテるというところまでを作っているつもり。それはもうデザインの領域ではないような気がしている。
あえて言うならModifier——いろんなことをいい方向にモディファイしていくのが仕事だと思っている。そもそも洋服の違いはちょっとした部分だったりする。ラペルの位置をちょっと変えるとか、そういった細かいチョイスが大事。チャンネルを、ベクトルを、ちょっとだけ修正して、でも、その修正がものすごい効果を生むような、そんなイメージ。
もちろん、junhashimotoのレザージャケットには、そんな正しいチョイスがたくさん隠されている。
06
おかげさまでjunhashimotoのレザージャケットは、とても好評をいただいている。レザージャケットは、ブランドの1本の柱となりつつある。でも、現状維持なんて僕は考えていない。次のステージへいきたい。
そのステージは、例えばスコットランドにおけるカシミアニットに近いかもしれない。かの地の最高級カシミアニットは、一見シンプルなものでも、大事に大事に着ることで、親から子へと受け継いでいかれるほどの絶対的なつくりの良さを持っている。僕はそういったレザージャケットを作っていきたい。
じつは、その試みはもう始まっていて、本当に細かい部分で、そういった普遍性は加味されている。
……と、ここまで語っておいてなんだけれど、本音で言えば、僕は着てくれる人はそんなこと気にしなくて
いいと思っている。だって、単純にjunhashimotoのレザージャケットはカッコイイでしょう?
それがすべてなんです。
SPY WASHABLE CALF LEATHERスパイウォッシャブルレザージャケット
肉厚で無骨な表情となめらかで繊細な表情――相反するふたつのテイストを内包し、絶妙なシワ感とともにアウトプットしたjunhashimotoを代表するスパイウォッシャブルレザー。
その背景には、上質な革選びと丁寧なひとつ一つの工程がある。革は質感を重視し、国内のなかでも仙台牛のみを指定したもの。
なめしでは、手間を惜しまず時間をかけ、素あげならではの柔らかさを表現している。そこにタンニンを加え、独自のレシピでしなやかに。染色も革が持つ吟面のテクスチャーを活かすために、高品質な生地に適用される特別な方法を採用。
さらに、専門タンナーによる洗いは、「洗いをかける=固くなる」という常識を覆すもの。シワ感を出すだけでなく、柔らかな着心地までを演出する。
ラフに着こなすことで、にじみ出てくる艶感がより革の表情を豊かにしてくれるスパイウォッシャブルレザーに、是非一度袖を通してみて欲しい。
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アイコンファスナーこそ“滑らかさ”と“艶っぽさ”
メッキ仕上げが美しいファスナーは、イタリアはラッカーニ社製の最高級品を採用。ゴージャスな輝きと気品漂う深みのある色合いは、スパイウォッシャブルレザージャケットとの相性も抜群。アイテムの全体像を引き締める。
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背中で語り、“リュクス”を味わう
スパイウォッシャブルレザーの特徴を活かすために、junhashimotoがもっとも注力しているのがカッティングだ。背中の切り替えしを脇から腰にかけて内側に入れることで、視覚的にも背中に張り付くようなスマートな着用感を演出。チーク効果でボディラインを強調し、美しいシルエットを生み出す。
INNER RIDERS
1020000001¥178,200(税込)
スタンドカラーのライダースをjunhashimoto流にアレンジ。
インナー使いを想定したしなやかなレザー使いもさることながら、その最大の特徴は、襟の高さ。
男性的なデザインのファスナー付きの襟が、硬質なアクセントとして機能する。
BIG ZIP INNER RIDERS
1020000002¥172,800(税込)
INNER RIDERS(インナーライダース)をよりシンプルにしたデザイン
務歯が大きめのラッカーニ製ファスナーが存在感を強調している。
ウォッシャルシープレザーの質感と相まって、スタリッシュな着こなしを演出する。
ZIP LEATHER SHIRT
1020000003¥167,400(税込)
シャツとライダース。
それぞれの意匠を巧みに取り入れた定番アイテム。
一見シンプルだが、その実、ボディラインに吸い付くようなシルエットが、
ウォッシャルシープレザーの質感と相まって、スタリッシュな着こなしを演出する。
WRINKLE INNER RIDERS
1020000005¥167,400(税込)
従来のスタンドカラースタイルはそのままに、インナーライダースの衿裏リブを排除し、手じわ感を楽しめるように再構築した。
通称“手皺ラム(WRINKLE LANB)を採用し、いつものレザーラインよりオイルを多く含むことで、手もみによってシワ感を復活させる事が可能。
VINTAGE RIDERS
1021610007¥189,000(税込)
袖を通した瞬間に身体になじむ、しなやかなウォッシャブルレザーを使用。
単一素材に見えながら両脇搭載されているのはストレッチレザー。身体の動きに合わせて伸縮するため立ち姿が美しく、ファスナーを上げた時の身体へのフィット感は格別。
S.DOBLE RIDERS
1021610001¥172,800(税込)
ダブルライダースのハードで男らしいイメージとシングルライダースのソフトでスマートなイメージ掛け合わせて誕生したアイテム。
二重の前身頃はそのままに余分なディテールを極力排除。流行りのダブルの要素を持ち、タウンユースでスマートに着こなしたい方におすすめのアイテム。
KAWASAKI ×JH
LEATHER
1021520032¥189,000(税込)
雑誌LEONが間を取り持つことで実現した夢のトリプルコラボレーション。
しなやかで柔らかい国産のラムレザーを採用し、なおかつサイドにはストレッチレザーを搭載。袖を通した瞬間に身体になじむフィット感が格別なアイテム。
オイルを多く含むため、手もみによってシワ感を施し、自分の好みに合わせて表情を自由に変化させる事が出来る。
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